September 22, 2006

アメリカへ6

「初花」を出てOさんと別れてホテルに戻るが何かそわそわする。明日はシアトルへ行くのだ。それも1人でアメリカの国内線に乗るのだ。何だかテレビでよく見る「初めてのお使い」の心境である。
翌朝AM6時前にI氏に同行してもらいホテルのすぐ前のPennsylvania stationからNewark Airportへ向かう。昨日、Oさんから「3日前にNewark  Airportの1つ手前の駅で白昼に殺人事件があったので気をつけて」などと脅かされたものだからついつい弱気になってしまう。

以前の出張では忙しくてシアトルまで行くことができなかったので、今回の出張中にどうしても行って会いたい人がいた。
ニューヨークからシアトルまで飛行機で6時間強、時差が4時間近くある。1泊では厳しいがそれでも今回を逃すといつ会えるか分からないので、強行軍であったが行くことにした。
I氏とNewark Airportで別れると急に心細くなったが、搭乗口の列に並び1/3くらいしか解らない英語に戸惑いながら何とか飛行機に乗り込む。
さあもう戻れないぞ。シアトルのタコマ空港で無事会えるだろうかと余計なことまで考えてしまう。

私がシアトルで会いたかったというのはY氏である。Y氏とは大学時代学校は違ったが、剣道を通じて親交があった。特に卒業した後、彼は故郷の福岡へ戻り英語の教師をしていたのだが、私も熊本に初任地として赴任した。それから親交が特に深まった。30年以上も前のことである。
今では考えられないが、当時の田舎の学校は長閑で彼が宿直の時、私も学校に泊めてもらい夜を明かして話し込んだりしたものだ。今なら不審者が学校にいたなどと通報されてしまうだろう。二人とも若かったので、徹夜しても翌日は平気で仕事が出来た。
彼がアメリカに渡ったのはそれから1年後である。その理由はここでは話せないが、相談を何度も受けた。アメリカに渡ってから3年後に一度帰国した。その時以来であるので、27〜8年ぶりだ。積もる話が山ほどある。
アラスカ航空1
小さなアラスカ航空の飛行機の中にはどうも日本人らしい人は見当たらない。当たり前だが英語だけが飛び交っている。機内の乗務員で日本人の顔立ちに似ている40歳くらいの女性がいたので、ほっとしたがもちろん日本語がはなせるわけがない。エスキモー系の人なのであろう少し色黒で日本のおばちゃんという感じである。アラスカ航空2

シアトルへの到着はニューヨーク時間ではPM3時頃であるが、現地ではAM11時頃とのことである。国内でこれほど時差があるというのは……。アメリカはやはり広い。
さあ、Y氏と無事会えるだろうか多少不安がよぎる。
到着ロビーをうろうろしてあたりを探すがどこにいるのかよくわからない。携帯電話をかけるが留守電である。よわったぞ。


cpiblog00620 at 22:20│Comments(1)TrackBack(0)clip!アメリカ合衆国 

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この記事へのコメント

1. Posted by replica hermes birkin bags   November 08, 2014 12:39
携帯電話をかけるが留守電である。よわったぞ。

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