August 25, 2005
熊本帰省2005 四国・鈍川温泉
「こんぴらさん」を後にして今日は愛媛県今治市の「鈍川温泉」(にぶかわおんせん)へ泊まることにした。
愛媛県と言えば道後温泉が有名であるが、何度か訪れたことがあり、今回は敢えて初めてのところを選んだ。
旅行の楽しみの一つに初めての土地や人々に触れるということがある。
さて、どんなところだろうかと少しわくわくしながら車を走らせたが、今治市に入るとどんどん山の中へ入っていく。熊本・阿蘇の地獄温泉もこんな感じで山奥へ入っていったが、鈍川も負けていない。細い山道で、対向車がきたらどうするんだと思いながら走らせていると、「本日開通」という看板が2〜3箇所立てかけてある。見ると土砂崩れのあとのようだ。「おいおい大丈夫なのか」と、どきどきしながら車を進める。不思議なことに「鈍川温泉」に着くまで1台の対向車も来なかった。
7〜8件の旅館がある小さな温泉地であるが、目の前に川が流れていて趣がある。
人里はなれた温泉地である。観光地ではない。土産物屋なども無ければ賑やかさもない。ひっそりとした湯治場のようである。
「鈍川温泉ホテル」にお世話になる。部屋の担当のSさんは20歳前だろうか?寮に入って働いていると言う。あどけなさの残るかわいらしい娘さんであるが、教育も行き届いている。
部屋のテーブルの上に「鈍川の名のおこり」というプリントがおいてある。珍しい名前なのできっと投宿者からいろいろ聞かれるのであろう。私も興味を持って読むと、この土地の人たちはこの名前を大変ありがたく誇りにしていることが書いてある。
要約するとこうだ。
「昔、鈍川は丹生川と書いていた。ところがどうしたことか火事が続いて大変にこまったという。これは丹という字は赤と読むので火事が多いのだろうと考え、これを壬生川と書き換えた。これで火事はなくなったが、今度は大水が出たり大雨になったりして、水の災難に困ってしまった。これは壬生川の壬は水と読むから水の災難が多いのだろうと気がついたが、火にも水にも煩わされない字はなんだろうかと困ってしまった。そのころ弘法大師のお告げがあり、「川の水は鈍いのがよいのだから、鈍川とつけなさい」と言うことで、壬生川を鈍川と改め、今のような平和な村になったという」(郷土の民話から)
地名と言うのは、他国の人にははかり知れない深い意味を持っているのだと改めて感じさせられた。来るまでは、「どんくさい名前だ」くらいにしか思っていなかったが、村人たちのいろいろな思いが入っている名前なんだと思い知らされた。これだから初めての土地はおもしろい。
こんなことを思いながら、温泉に浸かり900キロの道のりの疲れを癒した。
山里であったが、食事も宿の対応も良くゆっくりすることができた。
いよいよ明日は関門海峡を渡って九州入りだ。
愛媛県と言えば道後温泉が有名であるが、何度か訪れたことがあり、今回は敢えて初めてのところを選んだ。
旅行の楽しみの一つに初めての土地や人々に触れるということがある。
さて、どんなところだろうかと少しわくわくしながら車を走らせたが、今治市に入るとどんどん山の中へ入っていく。熊本・阿蘇の地獄温泉もこんな感じで山奥へ入っていったが、鈍川も負けていない。細い山道で、対向車がきたらどうするんだと思いながら走らせていると、「本日開通」という看板が2〜3箇所立てかけてある。見ると土砂崩れのあとのようだ。「おいおい大丈夫なのか」と、どきどきしながら車を進める。不思議なことに「鈍川温泉」に着くまで1台の対向車も来なかった。
7〜8件の旅館がある小さな温泉地であるが、目の前に川が流れていて趣がある。
人里はなれた温泉地である。観光地ではない。土産物屋なども無ければ賑やかさもない。ひっそりとした湯治場のようである。
「鈍川温泉ホテル」にお世話になる。部屋の担当のSさんは20歳前だろうか?寮に入って働いていると言う。あどけなさの残るかわいらしい娘さんであるが、教育も行き届いている。
部屋のテーブルの上に「鈍川の名のおこり」というプリントがおいてある。珍しい名前なのできっと投宿者からいろいろ聞かれるのであろう。私も興味を持って読むと、この土地の人たちはこの名前を大変ありがたく誇りにしていることが書いてある。
要約するとこうだ。
「昔、鈍川は丹生川と書いていた。ところがどうしたことか火事が続いて大変にこまったという。これは丹という字は赤と読むので火事が多いのだろうと考え、これを壬生川と書き換えた。これで火事はなくなったが、今度は大水が出たり大雨になったりして、水の災難に困ってしまった。これは壬生川の壬は水と読むから水の災難が多いのだろうと気がついたが、火にも水にも煩わされない字はなんだろうかと困ってしまった。そのころ弘法大師のお告げがあり、「川の水は鈍いのがよいのだから、鈍川とつけなさい」と言うことで、壬生川を鈍川と改め、今のような平和な村になったという」(郷土の民話から)
地名と言うのは、他国の人にははかり知れない深い意味を持っているのだと改めて感じさせられた。来るまでは、「どんくさい名前だ」くらいにしか思っていなかったが、村人たちのいろいろな思いが入っている名前なんだと思い知らされた。これだから初めての土地はおもしろい。
こんなことを思いながら、温泉に浸かり900キロの道のりの疲れを癒した。
山里であったが、食事も宿の対応も良くゆっくりすることができた。
いよいよ明日は関門海峡を渡って九州入りだ。
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この記事へのコメント
1. Posted by 晩成 August 26, 2005 11:03
先輩 晩成でございます。お久しぶりです、愛媛県は私の両親(父母両方)の故郷です。二人とも、最近今治市に編入された島の出身です。鈍川温泉や蒼社川は亡き母の会話に時々出てきており、懐かしく思いました。 なかなか長距離のドライブですね、どうぞ安全運転でいらしてください。(私も妻の実家岡山県まで往復1500KMのドライブを楽しみ先週帰宅したばからりです) 剣道も続けていますので、よかったら私のブログもまた除いて下さい。先週の土曜日は鎌倉宮で砂地での野試合。炎天下審判として協力を致しました。
2. Posted by 三浦尚城 August 26, 2005 16:53
晩成さん、久しぶり。
鈍川温泉はなかなか趣がありました。
観光地でないのがいいですよね。
熊本からもどり、元気に仕事に復帰しています。
鈍川温泉はなかなか趣がありました。
観光地でないのがいいですよね。
熊本からもどり、元気に仕事に復帰しています。