July 29, 2010

硬い風と軟らかい風

真夏である。
連日30度を超える猛暑でぐったりである。

先週の日曜日久しぶりに家で本を読んでいた。読みたい本が溜まっていたが、やっと少し時間が持てた。
外は35度近くあるだろう。クーラーを入れてもあまり冷えない。これは手入れをしていないせいもあるだろうが、・・・。
クーラーから出てくる冷気は硬い。体に当たると身構えて体も硬くなる。本を読んでいても何か疲れる。
ベランダを見ると朝顔の葉が揺れている。そうだ、窓を開けて風を入れてみようと考えた。

クーラーを止め、ベランダの窓を開け、キッチンの窓と玄関のドアも開けて風の通りを良くした。生暖かい風が吹き抜ける。しかし、なぜか気持ちがいい。体が緩んでいく。まだクーラーが家に無かった頃の風と同じだ。あの頃は昼に食事をした後、必ず昼寝をした。子供たちは皆そうだった。夏休みには親から昼寝をさせられた。遊びたくてしょうがなかった年頃であったが、昼寝を強制されたものだ。

思い出してリビングのジュータンの上に横たわる。腕を広げて大の字になって横になる。あの時と同じだ。体が無防備になっていく。ジュータンの中へ沈んでいくように体全体が軟らかくなる。クーラーの風とは全く違う。生暖かいが、軟らかい風だ。そんなことを思っているうちに意識が遠くなり、寝てしまった。1時間くらい経ったであろうか、背中にじわっと汗をかき目が覚めた。50年前と同じだ。あの頃もランニングシャツに汗をかいて目が覚めた。

本を読む時間をまた無くしてしまったという後悔よりも、軟らかい風の発見に心が躍った。
これからも玄関を開けられるときは、この風を入れよう。
軟らかい、体が無防備になる風を入れよう。これなら溜まった疲れも溶け出してしまう。
それに何より省エネだ。


cpiblog00620 at 18:32│Comments(1)TrackBack(0)clip!雑感 

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この記事へのコメント

1. Posted by fake rolex   May 15, 2015 11:35
それに何より省エネだ。Regrettably this particular enticement established fact in order to those who are prepared to market something which appears genuine however isn’t.

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