November 07, 2009

激安ジーンズについて考える

最近激安ジーンズがあちらこちらのチラシに載っている。
大型スーパーで850円、他のスーパーでも990円、880円そして690円も登場した。
普通ジーンズメーカーのものは1万円前後、安くても5,000円が相場だと思っていた。昼食代と同じような金額でジーンズが買える。それも穿き捨てのような粗悪なものではなく、立派な穿き心地のジーンズである。

ジーンズが1,000円を切った価格で本当にいいのだろうか?
確かに安いほうが消費者にはいい。しかし、製造現場では大変である。他の企業とのコストダウン競争のため、海外に生産を移す。製造過程のあらゆる費用を見直す。消費者のニーズに合わせると生産、販売側は主張するが、そこで働く人たちも消費者であり、生産者である。安いものを求める気持ちは十分分かるし、私も望みたい。しかし、物には相場というものがある。そして、激安にはデフレという怪物が忍び寄ってくる。

物が安くなって給与が据え置かれると、実質給与は高くなる。名目給与は同じでも物価が3%下がれば給与は相対的に3%高くなる。そうなると経費削減のため安い給与の人を雇うようになり、安い地域へ生産が移動する。
どの企業もこの時期、給与はそうたやすく上げられない。一度上げた給与を落とすというのは、相当抵抗があるからだ。本当は物価が下がっているのだから、給与も下げたいというのが、経営者の本音であろう。自社の製品の価格を下げるということは、全ての経費を下げていかなければ、同じ利益を出せない。そうなると消費者という自分には利益になるが、生産者という自分には不利益になる。
だから、物には相場があるのだ。安ければいいというものではない。きっとしわ寄せがデフレという怪物になってやってくる。すでに日本はデフレ状態だ。
こうなると給与は上がるどころではない、ダウンならいいところで、リストラという道に引き込まれることになりかねない。そこを消費者であり、製造者である自分が考えなければいけないと思う。

数十年前、高かった新品のジーンズを親に買ってもらったとき、嬉しくて嬉しくて、大事に大事に穿いていたのを思い出した。10年以上穿いていただろう。
しかし、激安と謳われた690円のジーンズを買ってもらった子供が、ジーンズをこんなに大事にするだろうか? 長い間愛着を持って大切にするだろうか? すぐ飽きて、違うジーンズを買ってもらうのではないか。
物に愛着を持ち、大切にするという感情を「激安」は奪ってしまうような気がしてならない。


cpiblog00620 at 13:39│Comments(1)TrackBack(0)clip!雑感 

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この記事へのコメント

1. Posted by rado replica uk   May 15, 2015 11:38
激安」は奪ってしまうような気がしてならない。This really is some thing Rolex consider, as well as think me personally, that’s the best thing!

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