May 17, 2009

「紙芝居」について考える

「紙芝居」懐かしい言葉である。
昭和30年代私が小学生の頃、町の公園にカチ、カチという拍子木の音が響くと遊んでいた子供達が集まってくる。慌てて家に戻り10円を握り締めて戻ってくる者もいる。
そう、紙芝居の始まりである。自転車に乗り毎日そのおじさんは、午後の3時近くにやってきた。雨の日は来ない。テレビもまだあまり普及していない頃である。私達は大変楽しみにしていた。私は梅せんべいを買って始まるのを静かに待つ。おじさんの前では騒ぐ者はいなかった。
学校の先生も怖かったが、紙芝居のおじさんも怖かった。おじさんに叱られるという事は、紙芝居を見られないことを意味する。騒ぐ子供やけんかする子供をうるさいからあっちへ行けと怒鳴りつける。そうすると皆から睨まれその場から立ち去らなければならない。そんなことにならないように、いつも皆静かに開演を待っていた。だいたい2作を演じていたと記憶している。もちろん「黄金バット」は大人気であった。
紙芝居は、絵本の朗読などとは根本的に違う。あくまでも芝居である。おじさんの紙をめくりながらの一人芝居である。登場人物によって声色を変え、小さな太鼓や笛など小道具を使って音響を出し、私達を引き込んでいく。紙芝居が終わると家に帰る時間だ。物語の余韻と明日の展開を予想しながら家へ向かうのは楽しかった。

そんな紙芝居を見なくなって久しい。しかし、年に1000万円以上稼ぐ紙芝居師が大阪にいるというニュースを新聞で読んだ。紙芝居歴40年の通称「ヤッサン」こと安野侑志さんだ。まだまだ紙芝居は死んでいなかった。このヤッサンと組み1000人の紙芝居師を養成して全国で紙芝居を事業化しようという企業が現れ、先日オーデションを開催したという。予想した応募者数を大きく上回り、2回目のオーデションも予定しているという。

テレビ、パソコン、家庭用ゲーム機、DVDなど子供達の娯楽は大きく変わった。その中であえてアナログの「紙芝居」を事業化しようという。面白い試みだと感心した。
紙芝居は今の子供達には新鮮に映るだろう。きっと成功するのではないかと思う。ただ、紙芝居はあくまで芝居だ。演じる人によるところが大きい。それだけの人を養成できるかが「ヤッサン」の腕の見せ所だろう。大いに期待したいと思う。そして、また「紙芝居」を梅せんべいをかじりながら見てみたいものだ。


cpiblog00620 at 16:44│Comments(1)TrackBack(0)clip!雑感 

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この記事へのコメント

1. Posted by chanel replica sale   August 13, 2015 15:21
て、また「紙芝居」を梅せんべいをかじりながら見てみたいものだ。Chanel focused specialized cleanup polyurethane foam Have you ever tried out for you to adhere to orange skinny jeans for the handbag?

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