May 22, 2008

賄い手料理1「ベーコン巻きたまご焼き」

私は料理が大好きである。しかし、レシピは一切作らないし、他人のレシピもほとんど見ない。それは他人に出すための料理ではなく、自分に出す賄い手料理だからだ。食べたいものは自分で作る。その日の体調で味を決める。また、手元の調味料で味を整える。これが身上だ。商売にするならばレシピをつくり同じ味をいつでも作れるようにするが、自分やせいぜい家族が食べる料理だ。いつも違う味のほうが楽しいではないか。
たまご焼き
今日紹介するのは「ベーコン巻きたまご焼き」である。これは結構人気が高い。三女のお気に入りの弁当のおかずである。
先日もリクエストがあり、早速朝から作り始めた。
たまごは3個、ベーコン3枚、コーヒーについてくる生クリーム1個、それに砂糖と塩が少々である。分量は目分量。

このたまご焼きが人気なのには訳がある。焼き方である。表面に焦げ目が付き、中がトロッと半熟もどきなのだ。
これを作るためには愛用の銅のたまご焼き専用のフライパンが必要だ。これも年季が入っていることが重要である。フライパンが焼き加減を教えてくれるからだ。こいつとの付き合いはもう20年以上になる。大分ガタがきているがまだまだ手放さない。

最初にごま油を少しひき、砂糖と塩と生クリームを混ぜ合わせた溶きたまごを3分の1フライパンにひきベーコンを1枚乗せる。たまごの中が固まる前にすばやく巻き込み、再びごま油を薄くひき、また3分の1のたまごを流し込みベーコンを乗せて巻き込む。最後はバターかマーガリンをひいて残りのたまごを流し込みベーコンを乗せて巻き込む。これで終わりだ。後はたまご焼きをフライパンの端に押し付けて形を整えながら焦げ目を付けていく。中がどうなっているか分からないが、焦げ目の色でもういいぞとフライパンが教えてくれる。
最初からバターを使わないのは焦げるからである。ごまの香りが嫌いな人はオリーブオイルを使うといい。しかし、最後のひと巻きはバターかマーガリンがいいのだ。
銅のフライパン
焼きあがったら皿に移してしばらく冷ます。この間にきっと中身が半熟から蒸らされて少し硬くなるのだ。
切ったときにたまごがトロッと流れ出すのはすぐ食べるときには美味しいが、弁当向きではない。弁当には中がトロッとしているが、流れ出さない程度がいいのだ。この加減が難しい。フライパンとの信頼関係で築いたものだから聞かれても教えられない。自分でも何分という目安が無い。火加減は中火にしているが、それもそのときによって少し変わるのでなおさらだ。

教えられないということは、自分でやらなければならない。だからたまご焼きは私の仕事になる。
塩加減もベーコンをかじってみて塩の分量を調節するので、これも教えられないのだ。
とにかくこの「ベーコン巻きたまご焼き」は長い付き合いのフライパンあっての料理ということになる。フライパンが使えなくなったときにこの「ベーコン巻きたまご焼き」も私の手から離れる。


cpiblog00620 at 18:27│Comments(0)TrackBack(0)clip!手料理 

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