April 12, 2008

再びパラオへ7

パラオカヌー
パラオ海3
ウーロン島手前でカヤックを下ろし、碧い海に入る。私はA氏と二人乗りのカヤックに乗り込む。空と海の境がない。人影も私たちだけである。ガイドのなごみさんに誘導されながらパラオの海をカヤックで滑る。波もなく湖のようである。
しばらくカヤックで海を満喫し、ウーロン島に上陸する。無人島であるが、上陸者のためにベンチやテーブルが用意してある。トイレもあり、バーベキューもできる施設がある。しかし、今日は誰もいない。私たちだけでウーロン島を独占している。白い砂浜を前に用意した弁当を食べる。もちろんゴミ箱など無いため、ごみはすべて持ち帰るそれにしても無造作に椰子の実が散乱している。先日美味しく頂いた椰子の実がこんなにたくさん落ちているのだ。ふと島崎藤村の「椰子の実」という詩が頭に浮かんできた。

「名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実ひとつ
故郷の岸を離れて 汝(ナレ)はそも 波に幾月

旧(モト)の樹は 生いや茂れる 枝はなお 影をやなせる
われもまた 渚を枕 ひとり身の 浮寝の旅ぞ 

実をとりて 胸にあつれば 新たなり 流離の憂い
海の日の 沈むを見れば たぎり落つ 異郷の涙
思いやる 八重の汐々(シオジオ) いずれの日にか 国に帰らん」

パラオの椰子の実もいずれはどこかに流れ着くのであろうか。

昼食後一休みしてボートに乗り込み、シュノーケリングでさんご礁と南国の魚達を楽しむことにする。ボートでさんご礁が美しいという場所に移動し、海に入り海底を覗き込む。この美しいさんご礁や魚の群れの中に墜落した戦闘機は、操縦士は・・・とつい脳裏を過ぎってしまう。先ほどの浅瀬に沈んでいたゼロ戦を思い出す。戦争博物館に展示されるより、よほど強烈な印象を与える。ありのままということはそういうことなのかとつくづく考えさせられた。パラオ海2

シュノーケリングを1時間くらい楽しみ、再びボートに乗り込んで、PPRへ戻る。
いよいよ今日の夜にはパラオを去る。名残を惜しむようにPPRのプライベートビーチで横になり、しばらくして部屋へ戻る。
パラオ最後の食事は、PPRのS氏、T氏に案内してもらい、日本人夫婦が経営する「美登寿司」へ行くことにした。少し早めにロビーへ行くと、ちょうどビーチで結婚式を挙げているカップルが目に入った。私たちも結婚式を盛り上げるため、ビーチへ出て二人に祝福の声をかけることにする。

しばらく幸せそうな二人を見ていたが、19時過ぎに「美登寿司」へ。
ここは全く日本の寿司屋と変わらない。ネタも新鮮で美味しい。そして、ここの絶品はカマスのてんぷらである。日本のカマスより大振りなカマスを切り身にしててんぷらにする。これがすばらしく美味しいのだ。最後の夜を皆で惜しみながら酒を飲む。
ついに空港へ向かう時間が迫ってきた。22時半にPPRへ戻り、部屋の荷物を片付けて23時30分にPPRを出発する。
午前1時45分いよいよ飛行機がパオを離れグァムへ飛び立つ。

2度目のパラオの出張も無事に終わる。
いつの日か、3度目のパラオはプライベートで来たいものだ。


cpiblog00620 at 12:19│Comments(0)TrackBack(0)clip!パラオ 

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