April 29, 2006

「命」について考える

4月に入っていやな事件が立て続けに起きている。中津川市で中学生の女子生徒が高校生の男友達に殺されるという事件があったばかりだが、和歌山県では高校2年生が、授業中先生に注意された腹いせに一人暮らしの71歳の写真店経営者を刺し殺すという事件が起き、栃木県では中学生の女子生徒が、担任の先生の給食に薬物を混入させるという事件も発生した。
どうして中学生や高校生の事件が多発しているのだろうか。こう言うと評論家の先生やテレビのニュースキャスター氏はしたり顔に社会の仕組みが歪んできた、今の教育制度がよくない、挙句の果てには政治が悪いなどと言い出す。
ちょっと待ってください。その前に言うことがあるでしょう。「親が悪い」と。教育の根本は家庭にあるということを忘れないでください。親がいなくても、片親でも、貧しくても、学歴が無くてもしっかりと大地に足を踏ん張って、他人を思いやりながら生きている人たちがいっぱいいます。

「命」ということについて普段から家庭で話し合ったり、教えたりしているのだろうか?「子どもの教育」という仕事以上に、親にとって重要な仕事は無いはずだ。一番大切な仕事を後回しにしたり、放棄したりしている親が如何に多いことか。

10年前いじめが原因で自殺をした大河内清輝君のご両親の協力で「心の中へ・・・冒険の旅」という子どもたちが読む命の本を出版したが、そのとき以上にこの本が必要になってきてしまったのは非常に残念である。

一度、親御さんたちが我々の星「地球」の壮大な命の進化を勉強してみるといい。46億年という歴史を考えたとき、度々起きた絶滅の危機を我々の祖先が乗り越えてきた事実を知ったとき、あだや疎かに命を無駄に出来ないと悟るでしょう。先ずは親が理解をして子どもたちに語りかけたらいいだろう。
自分の命も人の命も、いや牛や魚や野菜の命だってみんな同じ命だと言うことが、子ども達にも分かってもらえるはずだ。それぞれが生きていくために他の命を頂だかなければならない。だから人間は食事の前に「頂きます」という。それは「命」を頂きますということである。感謝を込めて動物の命を頂くのである。

「命」を大切にする心を育てる根本は家庭教育である。私も含めて子どもを持つ親に言いたい、もっとしっかりしなさいと。


cpiblog00620 at 14:54│Comments(0)TrackBack(0)clip!雑感 

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