February 04, 2006

佐渡ヶ島へ4

曽我ひとみ

曽我ひとみさんが蓮池夫妻、地村夫妻と共に帰国した後、「母への思い」の手記を書き新聞に載ったのが、平成14年12月30日であった。
その記事を読み、翌年の1月中旬に励ましの手紙と数冊の書籍を贈った。
そして、曽我ひとみさんから返事が来たのが今日のように寒い2月の末近くであった。
手紙には次のように書いてあった。(原文引用)

寒くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
私はおかげさまで元気にすごしております。引っ越しも済ませこちらでの生活もしだいに落ち着いてまいりました。
 このたびは温かい励ましをいただきましてありがとうございました。日本への帰国以来、つらい事、悲しい事もありましたが、うれしい事も沢山ありました。皆様からの心温まるご支援にどれだけ励まされたかわかりません。こうして毎日暮らすことが出来るのもあなた様のおかげと思い、感謝の気持ちでいっぱいです。
 今後は日本での生活に慣れて、自立できるよう努力したいと思います。これからも見守っていただきたいと思います。
 時節柄くれぐれもお体を大切になさってください。
                  まずはお礼まで。
  平成15年2月25日
                              曽我ひとみ
追伸として以下の文章が添えられていた。
お手紙、本どうもありがとうございました。
これから本を読ませていただきます。
すばらしいお仕事をされていらっしゃると思います。
これからも良い本をたくさんかいて下さい。

最後にかわいらしい字で「ひとみ」と彫られた朱印が押してあったのが印象に残った。

そんなことを思い出しながら真野町を後にして、今日の宿である相川七浦温泉のホテル「吾妻」へ入った。
ここは夕日百選にも選ばれている宿だというが、あいにく今日は吹雪である。夕方からまた雪が降り出したのだ。
しかし、ここの露天風呂から見る冬の日本海は絶景であった。凍てつくような外の空気と雪、すこし熱めの湯に首だけ出して浸かり、あちらが北朝鮮の方角だと思うとぐっと睨み返さずにはいられない。体が火照ってきて湯から出ると外の冷気が気持ちいい。立ち上がって日本海と対峙する。1分もすると体の表面が凍てついてくる。再び湯に浸かりまた立ち上がる。これを何度か繰り返す。季節はずれのせいか露天風呂は貸しきり状態である。
いい温泉に浸からせてもらった。

佐渡の朝日

翌朝、朝日を見に再び露天風呂へ向う。昨日は雪のため夕日を楽しめなかったので、今日は朝日を拝むつもりだ。幸い今日は昨日とうって変わって天気がいい。東の空が白み始めたかと思うと山間からスーと一筋の赤い光が放たれた。日の出だ。久しぶりに朝日を拝む。
今日もいいことがありそうだ。楽しい一日になるぞ。朝日は本当にそんな気持ちにさせてくれる。佐渡ホテル前





cpiblog00620 at 13:24│Comments(1)TrackBack(0)clip!旅行記 

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この記事へのコメント

1. Posted by breitling replica   May 13, 2015 20:01
2 く今日は吹雪である。夕方からまた雪が降り出したのだ。
しかし、ここの露天風呂から見る冬の日本海は絶景であった。凍てつくような外の空気

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