November 10, 2005

今の若い者はという前に

先日、バス停でバスを待っていると、反対車線から何を思ったのか80歳くらいの老婆が手押し車(買い物に行ったりするときに使う、手で押しながら歩くあれです)を押しながら車道を横切ってくるではないか。
一瞬目を疑った。なんといっても足がおぼつかないのだ。手押し車に捕まりながらふらふらと歩いてくる。もちろん車の往来が少ない時を見計らって横切ってきたのだが案の定、中央まで来た時に反対車線から車が来て立ち往生しだした。
若い人であれば走りぬけたであろうが、とにかくよたよたしながらの横断である。
7〜8メートル先には横断歩道がすぐあるのに、このばあさん何をやっているのだと見ている私も腹が立ってきた。車もびっくりして止まってしまう。このばあさん頭を下げるわけでもなく、当たり前のように渡ってしまった。
これでは自殺行為である。もし事故が起きて目撃者として証言するとしたら、間違いなくこのおばあさんは自殺ですといってしまうと思う。
認知症の人かとも思ったが、どうして結構しっかりしていた。反対側にいた知り合いの老人ときちんと会話をしていたのだ。

それからがまた驚いた。バスが近づくと例の手押し車を押しながらバスを待っていた私たちの一番前に割り込んできたのだ。おいおいそれはないだろう。みんなそんな目で見ていたが、年寄りということで誰も文句をつけなかった。
バスに乗ると優先席に行って二人で座った。私たちはその前に立っていたが、その会話にまた腹が立った。「若い者はルールを守らない」というようなことを二人で話している。
どうも以前優先席を譲ってもらえなかったようだ。

冗談じゃない!ルールを守らないのはそちらの方だと怒鳴ってやりたかったが、ぐっと押さえた。
50歳半ばの年齢である私は複雑な思いで立っていた。
こんな年寄りが日本中に溢れ出したらどうしよう。確かに若い人たちの行動には目に余るものもある。しかし、こんな年寄りに「今の若い者は」などといわれる若い人が可愛そうだ。日本の国はどうなってしまうのだろう。

私はまだまだ若い人たちに期待をしている。おーいこんな年寄りばかりじゃないので、日本を見限らないでくれよ。
窓の外に向ってそう叫びたかった。


cpiblog00620 at 21:40│Comments(0)TrackBack(0)clip!雑感 

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