May 21, 2005

桜を追いかけて東北へ3

17bea54d.JPG旅先だと朝が早い。今日も5時に起きだして露天風呂に浸かりながら角館の桜を想像する。風呂から上がるとホテルの近くで開かれているという朝市を冷やかしに出かけた。
少しは賑やかな朝市を思い浮かべていたのだが、テントが7つくらいのこじんまりした朝市で、それぞれ自分の畑で取れた野菜や花、また手作りの団子や漬物を試食させながら売っていた。いつものことだが、試食をしているうちについつい買ってしまった。

目の前には御所湖が広がり、奥羽連山が一望できる。山肌にはまだ残雪が色濃く残って山の春は遠いと感じさせられる。そうだここは岩手県だ。青森県、岩手県、秋田県と桜を追いかけてやってきた。今日はその締めくくりだ。
慌しく朝食をとってバスに乗り込み先ずは田沢湖へ。瑠璃色の湖面が美しく、最深部が423.4mで日本で一番深い湖だという。(因みに世界で一番深い湖はバイカル湖の1741mという)湖畔に立つ「たつこ像」の話をガイドさんに聞きながら一路角館へ。

連休中ということで、角館への道は大渋滞。3時間は桜を堪能できるスケジュールであったが、だんだん時間が食われてくる。バスの中で歯軋りをしてもしょうがない。まあ、ここまできたら成り行きに任せるしかないであろうと、車窓の景色を楽しむ。
何とか70分遅れで角館の武家屋敷前に到着する。集合場所を確認すると、皆堰を切ったようにバスから降りてそれぞれ桜を眺めに散っていく。

武家屋敷の枝垂桜はまだ少し早いようだが、桧木内川堤の2キロにわたる桜のトンネルは八分咲きの見頃であった。
周りには屋台が軒を並べ、近くに席を陣取って賑やかに花見をしている集団に、恋人同士や家族連れ、はたまたカメラやビデオをぶら下げた外人さんまで入り乱れ、ここはもうお祭り騒ぎだ。
こうなったら郷に入りては郷に従えとばかりに、地ビールと地鶏の焼き鳥でお祭りに参加だ。どうせ後は新幹線で帰京するだけだ。

角館の武家屋敷は普段は趣があるが、桜のシーズンはお祭り屋敷と化してしまう。まあこれもいいでしょうと思っているうちに、バスへ戻る時間となってしまった。坊主頭ではあるが、後ろ髪を惹かれる思いでバスへ乗り込む。

角館の駅は新幹線の駅といっても在来線のさびしい駅である。しかし、ここでまた素晴らしいボランティアにめぐり合った。
待合室は椅子が10位しかない狭いところである。観光客は当然駅前に溢れ返ることになる。今日は日差しが強く日陰で無いと厳しい陽気である。その上新幹線が到着するまでまだ40分もある。
その駅前にござがひかれ、和太鼓や座布団が置いてある。なんだろうと思っていると、地元の高校生男女8人〜9人がやってきて太鼓と踊り、それに民謡を披露してくれた。
どうも地元高校のクラブ活動の一環で、観光客に楽しんでもらおうということらしい。
秋田の良さを知ってもらおうと、連休の間交代で観光客にサービスしている若い人を見て駅前は拍手に包まれた。
私たちも新幹線を待っている時間が決して長いとは感じず、郷土の伝統芸能に見とれてしまった。

この3日間、東北ではどこへ行っても心を和ませてくれるボランティアの人とめぐり会った。
東北地方恐るべし。郷土を愛する力の深さと広がりに脱帽である。
桜を追いかけて東北地方まで来た甲斐があった。素晴らしい桜と温かい心に触れさせてもらった。


cpiblog00620 at 16:04│Comments(0)TrackBack(0)clip!旅行記 

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